測量士補試験とは?試験概要・科目・合格基準・合格率ガイド
最終更新:2026年9月
測量士補試験は、測量法(昭和24年法律第188号)にもとづいて国土交通省 国土地理院が実施する国家試験です。合格すると測量士補の資格取得要件を満たし、測量士の作製した計画に従って測量に従事できます。受験資格が無く、択一式28問・合格基準が固定(450/700点)という分かりやすい試験で、令和8年は12,269名が受験しました。このページでは、試験の全体像 → 出題科目 → 配点と合格基準 → 合格率 → 公式過去問の順に、国土地理院の受験案内にもとづいて整理します。
試験概要(令和8年(2026年)試験)
| 実施機関 | 国土交通省 国土地理院(測量法にもとづく国家試験) |
|---|---|
| 試験形式 | 筆記試験・択一式。出題数は計28問(記述式なし) |
| 試験時間 | 午後1時30分〜午後4時30分(3時間) |
| 受験資格 | 学歴、年齢、性別、実務経験及び国籍に関係なく受験可 |
| 受験手数料 | 書面申請 2,850円(収入印紙)/電子申請(e-Gov)2,800円(電子納付) |
| 願書の受付期間 | 1月5日〜1月22日(書面・電子申請とも。郵送は1月22日の消印有効) |
| 試験日 | 5月17日(日) |
| 試験地 | 北海道・宮城県・秋田県・東京都・新潟県・富山県・愛知県・大阪府・島根県・広島県・香川県・福岡県・鹿児島県・沖縄県の14試験地 |
| 合格発表 | 6月25日(木) 午前9時。国土地理院ホームページに受験番号を1か月間掲載し、合格証書を送付(成績は通知されない。不合格者には成績を通知) |
| 出題の基準となる法令 | 令和8年1月1日において施行されている法令 |
※上の内容は、国土地理院「令和8年 測量士・測量士補試験 受験案内」(1 試験概要、2 受験申込の手続、4 合格発表)の記載にもとづきます。測量士補は「年度」ではなく暦年で「令和8年試験」と呼びます。日程・手数料・試験地は年によって変わります(令和8年分は2025年11月27日に日程が公表され、12月17日から受験案内(願書)が配布されました。令和9年分は2026年9月時点で未発表)。受験前に必ず国土地理院の公式サイトで最新情報をご確認ください。
出題科目(受験案内の4科目)
受験案内「5. 試験科目」に示された測量士補試験の科目は次の4つです。
- 測量に関する法規
- 測地測量
- 測図測量
- 応用測量
これに関連して「技術者として測量業務に従事する上で求められる知識(技術者倫理、測量の基準、基礎的数学等)や、三次元点群測量についても出題」されます。科目ごとの出題数は受験案内に記載がありません(記載があるのは合計28問のみ)。なお令和6年6月の測量法改正(令和7年4月1日施行)で科目名が変わり、「測地測量」は従来の多角測量・汎地球測位システム測量・水準測量を、「測図測量」は従来の地形測量・写真測量・地図編集を置き換えたものです。古い教材の科目名と一致しなくても、中身は同じ範囲です。
当サイトの模擬問題は、これを学習しやすいよう「計算問題を1つの軸にまとめた」5分野で収録しています。公式の科目区分ではない点にご注意ください。
| 当サイトの分野 | 受験案内の科目との対応 | 収録数 |
|---|---|---|
| 測量 | 測地測量・測図測量(用語・作業手順・精度の考え方) | 19問 |
| 計算 | 測地測量・測図測量・応用測量の計算問題 | 28問 |
| 測量機器 | 測地測量(トータルステーション・GNSS受信機・レベル等) | 17問 |
| 応用測量 | 応用測量(路線測量・河川測量・用地測量など) | 15問 |
| 法規 | 測量に関する法規(測量法・作業規程の準則) | 11問 |
- 測量:旧科目名の多角測量・GNSS測量・水準測量・地形測量・写真測量・地図編集にあたる知識問題。
- 計算:角の補正、閉合差、水準の往復差、写真の縮尺、面積・曲線の計算など。出題の型が毎年似ている。
- 測量機器:機器の仕組み・誤差の性質・点検調整。
- 応用測量:公共測量で実際に行う測量の手順と計算。
- 法規:基本測量と公共測量の定義、測量士・測量士補の業務、測量成果の扱い。
配点と合格基準(絶対基準・450/700点)
受験案内「7. 合格基準及び配点」の測量士補の項は次の1文です。
1問当たり25点で700点満点です。450点以上の者が合格となります。
450÷700=64.3%、問題数では28問中18問の正解で合格です。宅建や下水道技術検定のように年ごとに基準点が動く相対基準ではなく、毎年同じ絶対基準なので、「18問取れば受かる」と目標を固定できます。逆に言えば10問までしか落とせません。科目別の出題数は公表されていませんが、出題の型が毎年似ている計算問題を確実に取ることが、落とせる10問を使い切らないための近道です。
※当サイトの合格予測では、公式の64.3%より0.7ポイント厳しい65%を「合格ラインの目安」として使っています(整数で持つ都合と、安全側に倒す方針のため)。これは合格に必要な正答率の目安であって、合格率(受験者のうち合格した人の割合)ではありません。
合格率・受験者数(直近5年の実績)
| 実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和8年(2026年) | 12,269名 | 5,447名 | 44.4% |
| 令和7年(2025年) | 13,363名 | 6,837名 | 51.2% |
| 令和6年(2024年) | 13,633名 | 4,276名 | 31.4% |
| 令和5年(2023年) | 13,480名 | 4,342名 | 32.2% |
| 令和4年(2022年) | 12,556名 | 5,540名 | 44.1% |
※国土地理院「測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例」ページに掲載の実施結果です。直近5年の合格率は31.4〜51.2%で、出題が易しかった年は5割前後、難しかった年は3割台まで下がります。合格基準が固定なので、合格率の振れはそのまま「その年の問題の難しさ」を表しています。誰でも受験できる試験のため準備不足の受験者も一定数含まれ、対策した人の体感より数字は低めに出ます。難易度の考え方と勉強時間の目安は測量士補は独学で合格できる?に書いています。
当サイトの無料模擬問題(90問)の使い方
当サイトの測量士補の問題90問は、すべて当サイトが独自に作成したオリジナルの模擬問題で、本物の試験問題の転載ではありません。本試験と同じ五肢択一で、分野の内訳は測量19問・計算28問・測量機器17問・応用測量15問・法規11問。全問に解説を付けています。登録不要・無料です。
おすすめの使い方は「公式過去問で傾向をつかみ、当サイトの類題で反復する」二段構えです。公式過去問は同じ問題をくり返すと答えを覚えてしまう段階が来るので、同じ論点を別の数値・別の問い方で解く類題を挟むと、暗記ではなく理解として定着します。
- 演習を始める(90問・解説つき)
- 模擬試験モードで時間を計って解く →(間違えた問題は自動で復習に回ります)
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公式の過去問は5年分が無料公開されている
国土地理院は「測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例」ページで、過去5年分の試験問題と解答例(PDF)を無料公開しています。当サイトが扱う資格の中で、実施機関が過去問を公式に公開しているのは測量士補だけです。出どころが実施機関そのものなので、本番のレベル感と時間配分をつかむ教材として最も確かです。ただし「試験問題、解答内容及び採点に関するお問合せには一切お答えできません」とあるとおり解説は付いていません。
国土地理院のコンテンツは、出典を明記すれば二次利用できる規約(公共データ利用規約に準拠)になっています。それでも当サイトは本物の問題を転載せず、公式ページへのリンクで案内する方針をとっています。入手先と使い方、引用するときの規約上の注意は測量士補の過去問はどこで手に入る?に、測量士との違いと取る順番は測量士補と測量士の違いにまとめています。
よくある質問
測量士補試験はどんな試験ですか?
測量法にもとづいて国土交通省 国土地理院が実施する国家試験で、測量士補となるのに必要な専門的技術を有するかどうかを判定します。筆記試験(択一式)で出題数は計28問、試験時間は午後1時30分から午後4時30分までの3時間です。年1回、例年5月の日曜日に全国14試験地で実施されます。
受験資格はありますか?
ありません。受験案内に「学歴、年齢、性別、実務経験及び国籍に関係なく受験できます」と明記されています。
合格基準は何点ですか?
受験案内の「合格基準及び配点」に「1問当たり25点で700点満点です。450点以上の者が合格となります」とあります。450÷700=64.3%で、問題数にすると28問中18問の正解が必要です。宅建のような相対基準ではなく、毎年固定の絶対基準です。
合格率はどのくらいですか?
国土地理院の公表値で、令和8年は受験12,269名・合格5,447名で44.4%、令和7年は51.2%、令和6年は31.4%、令和5年は32.2%、令和4年は44.1%でした。直近5年は31.4〜51.2%と年による振れ幅が大きく、3割台の年と5割前後の年が交互に現れています。
過去問はどこで手に入りますか?
国土地理院が公式サイト「測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例」で、過去5年分の試験問題と解答例を無料公開しています。当サイトが扱う資格の中で、実施機関が過去問を公式公開している唯一の試験です。当サイトは本物の問題を転載せず公式ページへのリンクで案内し、演習には独自作成の模擬問題を使っています。
このサイトの模擬問題は本試験と同じ形式ですか?
当サイトの測量士補の模擬問題90問は、本試験と同じ五肢択一で、すべて当サイトが独自に作成したオリジナル問題です(本物の試験問題の転載ではありません)。公式過去問で繰り返し問われている論点を、別の数値・別の問い方で作り直した類題として使ってください。
出典
- 国土地理院「令和8年 測量士・測量士補試験 受験案内」(1 試験概要:受験資格・試験方法・試験日時・試験地・試験科目・試験問題の形式及び出題数・合格基準及び配点/2 受験申込の手続:受付期間・試験手数料/4 合格発表)PDF
- 国土地理院「令和8年測量士・測量士補試験について(受験案内)」(試験日・合格発表日・合格基準)ページ
- 国土地理院「測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例」(過去5年分の問題・解答例・実施結果)ページ
- 国土地理院「令和8年測量士・測量士補試験の日程を公表」(受験案内の配布開始・受付期間・試験地)ページ
- 国土地理院「国土地理院コンテンツ利用規約」ページ
いずれも2026年9月22日に確認。