宅建士(宅地建物取引士)試験とは?試験概要・出題科目・合格ライン・合格率ガイド

最終更新:2026年9月

宅地建物取引士資格試験(宅建士試験)は、宅地建物取引業法にもとづき、一般財団法人 不動産適正取引推進機構(RETIO)が都道府県知事の委任を受けて実施する国家試験です。令和7年度の受験者は245,462人で、国内最大級の規模を持つ資格試験のひとつです。このページでは、試験の全体像 → 出題科目 → 配点と合格ライン → 合格率の順に、RETIOの公式資料にもとづいて整理します。

試験概要(2026年度(令和8年度))

実施機関一般財団法人 不動産適正取引推進機構(RETIO)※都道府県知事の委任を受けて実施
試験形式50問・四肢択一式による筆記試験(マークシート方式)。全都道府県で同一の問題を同時に実施
出題数50問(登録講習修了者は5問免除で45問)
試験時間13時〜15時(2時間)。登録講習修了者は13時10分〜15時(1時間50分)
受験資格日本国内に居住する方であれば、年齢・学歴等に関係なく受験可。申込みは居住する都道府県で行う
受験手数料8,200円(消費税等非課税)
申込期間インターネット申込:7月1日〜7月31日(郵送申込は7月15日まで)
試験日10月18日(日)
合格発表11月25日(水) 9時30分にRETIOホームページで発表(合格者受験番号・合否判定基準・正解番号を掲載)
出題の基準となる法令令和8年4月1日現在施行されているもの
持込禁止書籍、電卓等の計算機類は使用禁止

※上の内容は、RETIO「令和8年度 宅地建物取引士資格試験 インターネット申込みの試験案内」(第1・第3・第4・第5・第21)および「宅建試験の概要」ページの記載にもとづきます。日程・手数料・手続きは年度で変わるため、受験前に必ず不動産適正取引推進機構(RETIO)の公式サイトで最新情報をご確認ください。当日の入室刻限・持ち物・机上に置ける物は宅建試験 当日の流れと持ち物に分けて書いています。

出題科目(出題範囲と4分野)

試験案内が示す出題範囲は、宅地建物取引業法施行規則第8条に定める次の7項目です。

  1. 土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関すること
  2. 土地及び建物についての権利及び権利の変動に関する法令に関すること
  3. 土地及び建物についての法令上の制限に関すること
  4. 宅地及び建物についての税に関する法令に関すること
  5. 宅地及び建物の需給に関する法令及び実務に関すること
  6. 宅地及び建物の価格の評定に関すること
  7. 宅地建物取引業法及び同法の関係法令に関すること

学習上はこれを「宅建業法」「権利関係」「法令上の制限」「税・その他」の4分野にまとめるのが一般的で、当サイトの模擬問題も同じ4分野で収録しています。公式は分野ごとの出題数(配点)を公表していません。下の「例年の出題数」は市販教材や当サイトのコラムで広く使われている目安であり、公式の配点ではない点にご注意ください。

分野施行規則第8条との対応例年の出題数(目安)当サイトの収録
宅建業法第8条(7) 宅地建物取引業法及び同法の関係法令20問26問
権利関係第8条(2) 土地及び建物についての権利及び権利の変動に関する法令(民法・借地借家法・区分所有法・不動産登記法など)14問22問
法令上の制限第8条(3) 土地及び建物についての法令上の制限(都市計画法・建築基準法・国土利用計画法・農地法など)8問13問
税・その他第8条(1)(4)(5)(6) 土地・建物の形質等/税に関する法令/需給に関する法令及び実務/価格の評定8問9問
  • 宅建業法:出題数が最も多く、範囲が最も狭い。得点源にする分野。
  • 権利関係:範囲が広く深い。頻出テーマに絞って取りこぼしを減らす分野。
  • 法令上の制限:数字と手続きの暗記が中心。繰り返し解けば安定する。
  • 税・その他:登録講習修了者が免除される5問は、このうち(1)と(5)から出る。

※登録講習修了者(宅地建物取引業に従事する方が受講できる登録講習の修了試験に合格した方)は、上記(1)と(5)に関する5問が免除され、出題数は45問になります(試験案内 第3・第10)。

配点と合格ライン(相対基準)

合否判定基準は「50問中○問以上正解」(登録講習修了者は「45問中○問以上正解」)の形で示されます。この基準点は事前に公表されず、毎年の合格発表と同時に公表されます。その年の問題の難易度と受験者全体の出来で動く相対基準のため、「何点取れば必ず合格」という固定の点数はありません。

年度一般受験者登録講習修了者
令和7年度50問中33点45問中28点
令和6年度50問中37点45問中32点
令和5年度50問中36点45問中31点
令和4年度50問中36点45問中31点
令和3年度(10月試験)50問中34点45問中29点
令和3年度(12月試験)50問中34点―

RETIOの「試験実施概況(令和7年度以前10年間)」で平成28年度まで遡ると、合格基準点は50問中33〜38点(66〜76%)の範囲で動いています。最も高かったのは令和2年度10月試験の38点、最も低かったのは令和7年度の33点です。

※当サイトの合格予測では、直近10年の最高基準点である38点(正答率76%)を「合格ラインの目安」として使っています。これは合格に必要な正答率の目安であって、合格率(受験者のうち合格した人の割合)ではありません。相対基準の試験なので、目安に届いていても合格を保証するものではなく、上限側を目標に置く安全側の設定です。

合格率・受験者数(直近の実績)

年度申込者数受験者数合格者数合格率
令和7年度306,099人245,462人45,821人18.7%
令和6年度301,336人241,436人44,992人18.6%
令和5年度289,096人233,276人40,025人17.2%
令和4年度283,856人226,048人38,525人17.0%
令和3年度(10月試験)256,704人209,749人37,579人17.9%
令和3年度(12月試験)39,814人24,965人3,892人15.6%

※RETIO「試験実施概況(令和7年度以前10年間)」の公表値です。合格率は受験者数に対する合格者数の割合。令和2年度・令和3年度は感染症対策のため10月と12月の2回に分けて実施されました。直近5年(令和3〜7年度)の合格率は15.6〜18.7%です。

当サイトの無料模擬問題(70問)の使い方

当サイトの宅建士の問題70問は、すべて当サイトが独自に作成したオリジナルの模擬問題で、本物の試験問題の転載ではありません(RETIOは試験問題の無断転載を禁止しています)。分野の内訳は宅建業法26問・権利関係22問・法令上の制限13問・税・その他9問で、全問に解説を付けています。登録不要・無料です。

1点だけ注意:本試験は四肢択一ですが、当サイトの宅建士の問題は現在、選択肢を5つで収録しています。論点の理解と反復には使えますが、本番と同じ形式に慣れる目的には、RETIOが公式サイトで無料公開している過去の試験問題を併用してください。

公式の過去問は無料公開されている(ただし転載不可)

RETIOは、過去に出題された試験問題と正解番号表を公式サイトで無料公開しています(昭和63年度分から)。出どころが実施団体そのものなので、本番のレベル感と時間配分をつかむ教材として最も確かです。一方で、RETIOは私的使用・引用など著作権法上認められた場合を除く無断転載を禁止しているため、当サイトでは本物の問題を掲載せず、公式ページへのリンクで案内しています。

古い年度の問題はその後の法改正が反映されていないため、出題当時の正解のまま覚えると現在は誤りになる論点があります。入手先と使うときの注意は宅建の過去問はどこで手に入る?に、独学の進め方と勉強時間の目安は宅建に独学で合格する勉強法・スケジュールにまとめています。

よくある質問

宅建士試験はどんな試験ですか?

宅地建物取引業法にもとづき、一般財団法人 不動産適正取引推進機構(RETIO)が都道府県知事の委任を受けて実施する国家試験です。宅地建物取引業に関する実用的な知識があるかを判定するもので、50問・四肢択一式のマークシート方式で行われます(登録講習修了者は5問免除で45問)。試験は全都道府県で同一の問題により同時に実施されます。

受験資格はありますか?

RETIOの「宅建試験の概要」には「日本国内に居住する方であれば、年齢、学歴等に関係なく、誰でも受験できます」とあります。ただし、申込みは居住する都道府県(各都道府県知事が定める区域)で行う必要があります。

合格点は何点ですか?

事前には公表されません。宅建はその年の問題の難易度と受験者の出来によって合格基準点が動く相対基準で、合格発表の日に合否判定基準と正解番号が公表されます。RETIOの「試験実施概況(令和7年度以前10年間)」によると、直近10年の合格基準点は50問中33〜38点(登録講習修了者は45問中28〜33点)で、令和7年度は33点、令和6年度は37点でした。

合格率はどのくらいですか?

RETIOの公表値で、令和7年度は受験者245,462人・合格者45,821人で18.7%、令和6年度は18.6%、令和5年度は17.2%でした。直近5年(令和3〜7年度)は15.6〜18.7%の範囲です。

四肢択一なのに、このサイトの問題は選択肢が5つあるのはなぜですか?

本試験は四肢択一です。当サイトの宅建士の模擬問題70問は、いずれも当サイトが独自に作成したオリジナル問題で、現在は選択肢を5つで収録しています(本試験より1つ多い)。論点の理解と反復に使うことはできますが、本番の形式そのものではない点はご承知おきください。本番の形式に慣れるには、RETIOが公式サイトで無料公開している過去の試験問題を併用してください。

過去問はどこで手に入りますか?

実施団体のRETIOが、過去の試験問題と正解番号表を公式サイトで無料公開しています(昭和63年度分から)。ただしRETIOは無断転載を禁止しているため、当サイトでは本物の問題を掲載せず、公式ページへのリンクで案内しています。入手先と法改正の注意点は、コラム「宅建の過去問はどこで手に入る?」にまとめています。

出典

  • 一般財団法人 不動産適正取引推進機構「令和8年度 宅地建物取引士資格試験 インターネット申込みの試験案内」(第1 申込期間、第3 試験の内容・方法、第4 試験の日時、第5 受験手数料、第10 登録講習修了者、第21 合格発表)PDF
  • 同機構「宅建試験の概要」(受験資格・試験方法・試験時間・手数料)ページ
  • 同機構「試験実施概況(令和7年度以前10年間)」(申込者数・受験者数・合格者数・合格率・合格基準点)PDF
  • 同機構「宅建試験の問題及び正解番号表」(公式過去問の公開ページ)ページ

いずれも2026年9月22日に確認。

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