コンクリート技士とは?試験概要・合格率・勉強法ガイド
最終更新:2026年7月27日
コンクリート技士は、公益社団法人 日本コンクリート工学会(JCI)が認定する資格で、コンクリートの製造・施工・試験・管理など、日常の技術的業務を実施する技術者を認定するものです。建設・生コン業界で広く求められる定番資格です。
試験概要
| 認定団体 | 公益社団法人 日本コンクリート工学会(JCI) |
|---|---|
| 試験形式 | 筆記(四肢択一式・マークシート/記述式なし)・120分 |
| 受験資格 | 実務経験1年以上(B1)、指定資格の保有(A1〜A8)、または大学院在籍2年以上でコンクリートの研究を行った期間を実務経験とする(A9)のいずれか。学歴のみによる受験は不可 |
| 受験前の講習 | 不要(研修eラーニングは合格後の登録更新時に必要) |
| 受験料(2026年度) | 会員13,200円/一般14,740円(税込・会員は団体会員を除く) |
| 試験日程(2026年度) | 申込:7/1(水)10:00〜8/25(火)23:59/試験:11/29(日)13:30〜15:30(年1回・会場受験) |
| 資格の有効期間 | 合格した年度の翌年度4月1日から4年間(4年ごとに研修受講のうえ更新) |
※上記はJCI「2026年度コンクリート技士試験 受験申込みの手引き」にもとづく2026年度の内容です(2026年7月27日確認)。問題数と合格基準点は公表されていません。日程・受験料・受験資格は年度により変わるため、受験前に必ずJCI公式サイトで最新情報をご確認ください。
2026年度の受験申込は8月25日(火)で締め切られました(試験は11月29日(日)・あと41日)(申込はオンライン申請のみで、スマートフォン・タブレットからは申し込めません)。実務経験で受験する場合に必要な勤務先の証明、受験料の支払い方法ごとの注意点、締切と混同されやすい9月1日(受験資格の判定基準日)との違いはコンクリート技士・主任技士の申込方法【2026年度】にまとめています。
合格率・難易度(直近7年の実績)
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 8,629人 | 2,720人 | 31.5% |
| 2024年度 | 8,449人 | 2,566人 | 30.4% |
| 2023年度 | 8,410人 | 2,681人 | 31.9% |
| 2022年度 | 8,672人 | 2,764人 | 31.9% |
| 2021年度 | 9,037人 | 2,762人 | 30.6% |
| 2020年度 | 8,149人 | 2,501人 | 30.7% |
| 2019年度 | 8,758人 | 2,583人 | 29.5% |
※出典:JCI「コンクリート技士試験 試験結果の概況」(各年度の全国計・2026年7月27日確認)。直近7年はいずれも29.5〜31.9%に収まっており、年度による振れ幅の小さい試験です。出題範囲が広く、材料から施工・品質管理まで満遍なく得点する必要があります。
出題分野(6分野)
合格のための勉強法
- 材料・配合の基礎を固める:セメント・骨材・混和材料の性質、水セメント比と強度・耐久性、配合計算は頻出かつ得点源です。
- 製造・施工・品質管理を横断的に:JIS A 5308、運搬・打込み・締固め・養生、受入れ検査や統計的品質管理を結び付けて学びます。
- 四肢択一を数多く解く:本サイトの模擬問題で頻出論点と計算問題に慣れ、取りこぼしを減らします。
過去問はどこで手に入るか
最初に押さえておきたいのが、JCIは試験問題そのものを公開していないという点です。JCIの受験案内ページには「試験終了の約2か月後に、このページに合格者の受験番号および択一式問題正解肢を掲載します。掲載期間は約1ヶ月となります。」とあります。掲載されるのは正解肢(正解の番号)だけで、問題文は載りません。しかも約1か月で取り下げられ、過去年度のアーカイブもありません。つまり「JCIの公式サイトで過去問を集める」ことはできません。
実際の過去問を解きたい場合は、市販の問題集を買うのが現実的です。2026年7月時点で、次の書籍が刊行されています(いずれも出版社サイトで確認)。
- 『コンクリート技士試験問題と解説 2026年版』(技報堂出版/大即信明・桝田佳寛 編/2026年6月・A5判366頁/3,520円/ISBN 978-4-7655-1904-5)。過去10年間の全問題と解答を収録し、直近5年分は分野別に分類。毎年6〜7月に改訂版が出ます。
- 『コンクリート技士 2026年版』(建築資料研究社/長瀧重義 監修・篠田佳男・河野一徳 著/2026年3月・B5判234頁/3,850円/ISBN 978-4-8683-4046-1)。要点解説と四択過去問10年分(分野別2016〜2022年+実戦形式2023〜2025年)の構成。
なお、JCI自身が販売しているのは指針類と技術テキスト(「コンクリート技術の要点'25」8,800円/会員7,920円など)で、試験の過去問題集は学会からは出ていません(JCI「販売図書一覧表」・2026年7月27日確認)。
※当サイトが本物の過去問を掲載していないのは、JCI「受験申込みの手引き」p.19に「試験問題の無断転載・複製・譲渡は禁止です」と明記されているためです。代わりに、独自作成の模擬問題252問+解説を無料で公開しています。書籍を買う前の実力チェックや、買ったあとの追加演習にお使いください。
試験当日の持ち物と注意事項
コンクリート技士は受験票が郵送されません。マイページからダウンロードして紙に印刷したものを持参する必要があり、スマートフォンの画面表示では受験できません。机の上に置けるものも「記載がない物は使用不可」と決められています。当日その場ではどうにもならない決まりが多いので、先に確認しておきましょう。
試験時間中に机上に置けるもの(記載がない物は使用不可)
- 受験票(紙に印刷したもの):試験日の3週間前からマイページに表示されます。印刷はモノクロ・カラーどちらでも構いません。スマートフォン等の画面表示は受験票と認められず、受験できません。試験中は必ず机上に置き、受験票への書き込みはしないでください。
- 筆記用具(貸与は一切ありません):黒鉛筆(HB・B)、シャープペンシル(HB・B)、プラスチック消しゴム。ボールペンやマジックは使用不可です。
- 腕時計(腕につけたままでも可)および電卓:いずれも下の条件を満たすものに限られます。
- その他:マスク、目薬、眼鏡、ペットボトル、ティッシュペーパー。眼鏡ケースはカバンに収納し、ペットボトルのラベルシールははがし、ティッシュペーパーは袋または箱から中身だけを取り出してください。
電卓は「6つの条件をすべて満たすもの」だけ(関数電卓は不可)
- 通信機器類でないこと(携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、スマートウォッチおよびスマートグラスなどのウェアラブル端末を、腕時計および電卓として使用することはできません)
- 四則演算程度の簡単な計算機能のみを有すること(関数電卓は使用できません)
- 計算式や文字の記憶や、表示の機能が無いこと(プログラム機能付きの電卓、ポケットコンピュータ、電子手帳は使用できません)
- 辞書機能が無いこと(電子辞書は使用できません)
- 電子音やプリンター音などの作動音を発しないこと(メロディー機能や印刷機能を持つ電卓は使用できません)
- 電池内蔵型(太陽電池式も含む)であること
※手引きには「使用できない電卓(関数電卓)」「使用できる電卓(四則演算程度の計算機能を有する電卓)」の図も掲載されています。手持ちの電卓が6条件を満たすかは試験前にご自身で確認してください。判断に迷う場合は、マイページに表示される受験票の注意事項とJCI公式の受験案内で確認するのが確実です。
時刻のルール——着席・遅刻・退室
- 着席時刻は13:10(この時刻から試験の説明が始まります)。試験時間は13:30〜15:30(120分)です。
- 試験開始20分前までに着席してください。試験室の入室時刻は会場ごとに指定されており、指定された時刻より早く来場しても入室できません(会場案内図で確認を)。
- 公共交通機関の運行停止・遅延であっても、試験開始後30分を過ぎると入室できず受験できません。この場合の再受験は実施されません。
- 退室できるのは14:30〜15:15の間だけです(試験開始後1時間までと試験終了前15分間は退室できません)。一度退室すると再入室はできません。
- 試験を欠席した場合・中途退室した場合でも、試験問題の発送はありません。
会場・電子機器・本人確認・服装
- 会場へは公共交通機関で。車・バイク・自転車での来場および送迎は禁止で、周辺の商業施設や路上への駐車も禁止です。管理者や地域住民から連絡があった場合は試験時間中でも車の移動が必要になり、その場合は失格となります。
- 携帯電話・スマートフォン・スマートウォッチ・スマートグラスなどは、使用も机上に置くことも禁止です。時計の代わりに使うこともできません。電源を切ってカバンの中にしまってください。
- 耳栓は使用できません(監督員からの注意事項が聞こえなくなるため)。イヤホンを装着していた場合は不正行為とみなされます。
- 写真照合による本人確認はマスクを外した状態で行われます。帽子類(フードを含む)の着用は認められません。
- 試験室内は座席位置ごとに温熱環境が異なるため、体感温度を自分で調整できる服装で行ってください。
- 試験会場・試験室内は撮影禁止、試験問題の無断転載・複製・譲渡も禁止です。会場への直接の問い合わせや、下見のための建物への立ち入りも行わないでください。
※このセクションはすべてJCI「2026年度コンクリート技士試験 受験申込みの手引き」(p.15・p.18〜p.20)の記載にもとづいています(2026年9月2日確認)。当日のルールは年度によって変わる可能性があります。受験する年度の手引きと、マイページに表示される受験票・会場案内図で必ず最終確認してください。
よくある質問
コンクリート技士の試験はどんな形式ですか?
公益社団法人 日本コンクリート工学会(JCI)が認定する筆記試験で、四肢択一式(マークシート)のみで出題されます。記述式・小論文は出題されません(小論文は上位のコンクリート主任技士のみ)。年1回・会場受験で、2026年度は11月29日(日)13:30〜15:30の120分です。
コンクリート技士の合格率・難易度はどのくらいですか?
JCIの公表値で2025年度は受験8,629人・合格2,720人(31.5%)、2024年度は受験8,449人・合格2,566人(30.4%)でした。直近7年(2019〜2025年度)はいずれも29.5〜31.9%に収まっており、年度による振れ幅の小さい試験です。材料・配合・製造・施工・品質管理を幅広く問われます。
受験資格や受験前の講習はありますか?
2026年9月1日時点で、コンクリートの技術関係業務の実務経験1年以上(B1区分)、指定資格の保有(A1〜A8区分/コンクリート診断士・一級建築士・技術士など)、大学院に2年以上在籍しコンクリートに関する研究を行った期間を実務経験とする(A9区分)のいずれかに該当する必要があります。実務経験が1年以上に短縮されたのに伴い、学歴のみによる受験資格はなくなりました。受験前のeラーニング講習は不要で、研修は合格後の登録更新時に必要となります。
主任技士・診断士との関係は?
コンクリート技士は基礎的な技術者資格で、上位に主任技士があります。技士・主任技士のいずれもコンクリート診断士の受験資格要件の一つになります。
過去問はどこで入手できますか?
JCIは試験問題そのものを公開していません。公式サイトに掲載されるのは合格者の受験番号と択一式問題の正解肢だけで、掲載期間も約1か月です(正解肢だけなので、問題文なしでは学習に使えません)。実際の過去問を解きたい場合は、市販の問題集を買うのが現実的な方法になります。たとえば技報堂出版『コンクリート技士試験問題と解説 2026年版』(大即信明・桝田佳寛編/2026年6月/3,520円/過去10年間の全問題と解答を収録)や、建築資料研究社『コンクリート技士 2026年版』(長瀧重義監修/2026年3月/3,850円/四択問題は過去10年分を掲載)が毎年改訂されています。
試験当日の持ち物は何が必要ですか?
試験時間中に机上に置けるのは、①紙に印刷した受験票(スマートフォンの画面表示では受験できません)、②筆記用具(黒鉛筆・シャープペンシルのHBまたはB、プラスチック消しゴム。ボールペン・マジックは不可で、貸与も一切ありません)、③条件を満たす腕時計と電卓、④マスク・目薬・眼鏡・ペットボトル・ティッシュペーパーだけです。手引きに「記載がない物は使用不可」と明記されているため、これ以外はカバンにしまうことになります。受験票は試験日の3週間前からマイページに表示されるので、早めに印刷しておいてください。
電卓は持ち込めますか?関数電卓は使えますか?
電卓は持ち込めますが、次の6つの条件をすべて満たすものに限られます。①通信機器類でないこと(スマートフォンやスマートウォッチを電卓・腕時計として使うことはできません)、②四則演算程度の簡単な計算機能のみを有すること(関数電卓は使用できません)、③計算式や文字の記憶・表示の機能が無いこと(プログラム機能付き電卓・ポケットコンピュータ・電子手帳は不可)、④辞書機能が無いこと(電子辞書は不可)、⑤電子音やプリンター音などの作動音を発しないこと、⑥電池内蔵型(太陽電池式を含む)であること。手持ちの電卓が条件を満たすかは試験前にご自身で確認し、判断に迷う場合は受験票の注意事項とJCI公式の受験案内でご確認ください。
遅刻したら受験できますか?途中で退室できますか?
着席時刻は13:10で、試験開始20分前までに着席する必要があります。公共交通機関の運行停止・遅延であっても、試験開始後30分を過ぎると入室できず受験できません(再受験の実施もありません)。退室できるのは14:30〜15:15の間だけで、試験開始後1時間までと試験終了前15分間は退室できません。一度退室すると再入室はできません。
当サイトの模擬問題は本物の過去問ですか?
いいえ。JCIの受験申込みの手引き(p.19)に「試験問題の無断転載・複製・譲渡は禁止です」と明記されているため、当サイトは本物の過去問を掲載していません。掲載しているのは、コンクリート工学(材料・配合・製造・施工・品質管理)の標準知識をもとに独自作成した、本番と同じ四肢択一形式の模擬問題(全6分野252問)+解説です。無料で全問使えるので、市販の問題集を買う前の実力チェックや、買ったあとの追加演習に向いています。