コンクリート技士「製造」対策

レディーミクストコンクリート(JIS A 5308)、計量・練混ぜ・運搬、許容差や受入れ、スランプロスなど、生コンの製造に関わる事項を扱う分野です。

収録問題数:42問(解説つき)/最終更新:2026年8月

製造」で実際に問われること

収録している42問から20問を、本番と同じ四肢択一の形で抜粋しました。各問の「正解と解説」を開くと、正解と、解答の根拠になる要点が読めます。

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  1. 1JIS A 5308に規定されるレディーミクストコンクリートの種類に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

    1. 1.普通コンクリートの粗骨材最大寸法には20mmや25mmなどが規定されている
    2. 2.呼び強度はコンクリートの強度を保証する値として用いられる
    3. 3.スランプフローによる指定は高流動コンクリートなどで用いられる
    4. 4.普通コンクリートのスランプは購入者が任意の中間値を指定することはできない
    正解と解説

    正解:4

    スランプは規定された値のほか、購入者と協議のうえ任意の値を指定することも可能である。粗骨材最大寸法・呼び強度・スランプフロー指定はいずれもJIS A 5308に規定されている。よって任意指定不可とする記述が不適切である。

  2. 2レディーミクストコンクリートの材料の計量誤差の許容値の組合せとして、最も適切なものはどれか。なお( )内は1回計量分に対する許容差を示す。

    1. 1.セメント(±1%)・水(±1%)・骨材(±3%)・混和剤(±3%)
    2. 2.セメント(±3%)・水(±3%)・骨材(±1%)・混和剤(±1%)
    3. 3.セメント(±1%)・水(±2%)・骨材(±5%)・混和剤(±5%)
    4. 4.セメント(±5%)・水(±5%)・骨材(±5%)・混和剤(±5%)
    正解と解説

    正解:1

    JIS A 5308では1回計量分の許容差として、セメント・水・混和剤は±1%、骨材は±3%、混和材は±2%(ただし高炉スラグ微粉末は±1%)と規定されている。したがってセメント±1・水±1・骨材±3・混和剤±3の組合せが適切である。

  3. 3レディーミクストコンクリートの練混ぜに用いるミキサに関する記述として、最も不適切なものはどれか。

    1. 1.強制練りミキサはパン型や二軸型などがあり機械力で強制的に練り混ぜる
    2. 2.可傾式ミキサは硬練りコンクリートの練混ぜに適している
    3. 3.練混ぜ性能はミキサの形式や運転状態によって異なる
    4. 4.ミキサの練混ぜ性能はコンクリートの練上り均一性によって判定される
    正解と解説

    正解:2

    可傾式ミキサはドラムを傾けて排出する形式で、比較的軟らかいコンクリートに適し、硬練りには強制練りミキサが適する。よって硬練りに可傾式が適するとする記述が不適切である。

  4. 4レディーミクストコンクリートの運搬に関する記述として、最も適切なものはどれか。

    1. 1.トラックアジテータは運搬中にドラムを回転させて材料分離を防ぐ
    2. 2.運搬時間はミキサから排出してから荷卸し地点に到着するまでの時間に制限はない
    3. 3.練混ぜから打込み終了までの時間は外気温にかかわらず一定である
    4. 4.ダンプトラックはあらゆるスランプのコンクリート運搬に用いられる
    正解と解説

    正解:1

    トラックアジテータはドラムを緩やかに回転させ続けることで材料分離やスランプ低下を抑える。運搬時間にはJIS上1.5時間の限度があり、打込みまでの時間は気温により変わる。ダンプトラックは舗装用などスランプの小さいものに限られる。

  5. 5JIS A 5308における運搬時間に関する記述として、最も適切なものはどれか。

    1. 1.練混ぜを開始してから荷卸し地点に到着するまでの時間を1.5時間以内とする
    2. 2.練混ぜを開始してから打込み終了までの時間を1.5時間以内とする
    3. 3.荷卸しを開始してから打込みを終了するまでの時間を1.5時間以内とする
    4. 4.練混ぜを開始してから荷卸しを完了するまでの時間を2.0時間以内とする
    正解と解説

    正解:1

    JIS A 5308では、生産者が練混ぜを開始してから荷卸し地点に到着するまでの時間を1.5時間以内と規定している。打込み終了までの時間管理は施工側(土木学会示方書等)の規定であり区別が必要である。

  6. 6レディーミクストコンクリートの受入れ時の検査項目として、最も不適切なものはどれか。

    1. 1.スランプまたはスランプフロー
    2. 2.空気量
    3. 3.塩化物含有量
    4. 4.セメントの粉末度
    正解と解説

    正解:4

    受入れ時の検査項目はスランプ(フロー)・空気量・塩化物含有量・強度などである。セメントの粉末度はセメントの品質試験であり、レディーミクストコンクリートの受入れ検査項目ではない。

  7. 7レディーミクストコンクリートの塩化物含有量に関する記述として、最も適切なものはどれか。

    1. 1.原則として塩化物イオン量で0.30kg/m3以下とする
    2. 2.原則として塩化物イオン量で0.60kg/m3以下とする
    3. 3.原則として塩化物イオン量で1.20kg/m3以下とする
    4. 4.塩化物含有量は受入れ検査の対象外である
    正解と解説

    正解:1

    JIS A 5308では塩化物含有量は塩化物イオン量として原則0.30kg/m3以下と規定されている。購入者の承認を得た場合に限り0.60kg/m3以下とできる場合がある。受入れ検査の対象項目である。

  8. 8レディーミクストコンクリートの材料の貯蔵に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

    1. 1.セメントは防湿に注意し風化しないよう貯蔵する
    2. 2.骨材は種類別・粒度別に区分して貯蔵する
    3. 3.骨材は表面水率が変動しないよう排水しないまま貯蔵するのがよい
    4. 4.混和剤は変質や凍結を防ぐよう貯蔵する
    正解と解説

    正解:3

    骨材は表面水が均一になるよう適切に排水・水切りして貯蔵し、表面水率の変動を小さくする必要がある。排水しないと表面水率が大きく変動し計量精度が低下する。よって排水しないとする記述が不適切である。

  9. 9コンクリートのスランプロスに関する記述として、最も適切なものはどれか。

    1. 1.練混ぜ後の時間経過とともにスランプが低下する現象である
    2. 2.気温が低いほどスランプロスは大きくなる
    3. 3.スランプロスは運搬時間が長いほど小さくなる
    4. 4.スランプロスは水セメント比のみで決まる
    正解と解説

    正解:1

    スランプロスは練混ぜからの時間経過に伴いスランプが低下する現象で、一般に気温が高いほど、運搬時間が長いほど大きくなる。水セメント比だけでなく温度・混和剤・運搬時間など多くの要因が関与する。

  10. 10レディーミクストコンクリートの呼び方に関する記述として、最も適切なものはどれか。

    1. 1.コンクリートの種類・呼び強度・スランプ・粗骨材最大寸法・セメントの種類で表す
    2. 2.呼び強度とスランプのみで表す
    3. 3.セメント量と水量の比のみで表す
    4. 4.練混ぜ時間と運搬時間の組合せで表す
    正解と解説

    正解:1

    レディーミクストコンクリートは、コンクリートの種類による記号・呼び強度・スランプ(フロー)・粗骨材最大寸法・セメントの種類による記号の組合せで呼び方を表す。これらを指定して発注する。

  11. 11レディーミクストコンクリートの空気量に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

    1. 1.普通コンクリートの空気量は一般に4.5%が標準である
    2. 2.空気量の許容差は±1.5%である
    3. 3.空気量が多いほど圧縮強度は高くなる傾向がある
    4. 4.空気量はワーカビリティーや耐凍害性に影響する
    正解と解説

    正解:3

    空気量が増えると一般に圧縮強度は低下する(空気量1%増加で強度約4〜6%低下)。普通コンクリートの標準空気量は4.5%、許容差±1.5%で、空気はワーカビリティーや耐凍害性の確保に寄与する。

  12. 12レディーミクストコンクリートの生産者と購入者の責任に関する記述として、最も適切なものはどれか。

    1. 1.呼び強度の保証は荷卸し地点における品質に基づく
    2. 2.スランプの保証はミキサ排出時の値に基づく
    3. 3.購入者は粗骨材最大寸法を指定できない
    4. 4.荷卸し後の品質はすべて生産者の責任である
    正解と解説

    正解:1

    JIS A 5308では品質は荷卸し地点で保証される。スランプ・空気量・強度などは荷卸し地点の値で判定する。粗骨材最大寸法は購入者が指定する事項であり、荷卸し以降の取扱いは購入者側の責任となる。

  13. 13コンクリートの練混ぜ時間に関する記述として、最も適切なものはどれか。

    1. 1.練混ぜ時間が短すぎると練混ぜが不均一になりやすい
    2. 2.練混ぜ時間は長いほど常に品質が向上する
    3. 3.練混ぜ時間はミキサの種類によらず一定である
    4. 4.練混ぜ性能は練混ぜ時間と無関係である
    正解と解説

    正解:1

    練混ぜ時間が不足すると材料が均一に混ざらず品質がばらつく。一方、過度に長いと骨材破砕や空気量変化などの弊害がある。適正な練混ぜ時間はミキサの種類や容量によって異なる。

  14. 14レディーミクストコンクリートの圧縮強度の検査に関する記述として、最も適切なものはどれか。

    1. 1.3個の供試体の平均値が呼び強度の強度値以上であることが条件の一つである
    2. 2.1個でも呼び強度を下回れば直ちに不合格とする
    3. 3.材齢7日の強度で判定するのが標準である
    4. 4.供試体は荷卸し地点で採取してはならない
    正解と解説

    正解:1

    JIS A 5308の強度検査は、1回の試験(3個の供試体の平均)が呼び強度の強度値の85%以上、かつ3回の試験の平均が呼び強度の強度値以上であることを条件とする。供試体は荷卸し地点で採取し、標準は材齢28日である。

  15. 15レディーミクストコンクリートの計量設備に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

    1. 1.各材料は質量で計量するのが原則であるが水と混和剤は容積でもよい
    2. 2.計量器は定期的に検査・校正を行う
    3. 3.累加計量は計量誤差が累積しないので無制限に用いてよい
    4. 4.骨材の表面水量を考慮して計量する必要がある
    正解と解説

    正解:3

    累加計量(同一はかりで順次加えて計量する方式)は誤差が累積するおそれがあるため、材料ごとに許容差を満たすよう管理する必要があり無制限ではない。水・混和剤は容積計量も認められ、骨材は表面水補正を行う。

  16. 16コンクリート温度が製造・品質に及ぼす影響に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

    1. 1.コンクリート温度が高いほどスランプロスが大きくなる
    2. 2.コンクリート温度が高いほど凝結が早くなる
    3. 3.コンクリート温度が高いほど長期強度の発現に有利である
    4. 4.暑中では運搬中の温度上昇に注意が必要である
    正解と解説

    正解:3

    コンクリート温度が高いと初期の水和は早まるが、長期強度はむしろ低下する傾向がある。温度が高いほどスランプロスが大きく凝結も早まるため、暑中では運搬中の温度上昇管理が重要となる。

  17. 17レディーミクストコンクリートのミキサの練混ぜ性能試験で確認する項目の組合せとして、最も適切なものはどれか。

    1. 1.コンクリート中のモルタル単位容積質量差と単位粗骨材量の差
    2. 2.運搬時間と荷卸し時間の差
    3. 3.セメントの粉末度と凝結時間
    4. 4.骨材の比重と吸水率
    正解と解説

    正解:1

    ミキサの練混ぜ性能試験では、バッチ内の試料間でコンクリート中のモルタルの単位容積質量の差や単位粗骨材量の差などを測定し、練上りの均一性を確認する。これらが規定値以内であれば練混ぜ性能が確保されていると判定する。

  18. 18レディーミクストコンクリート工場における材料の投入順序や練混ぜに関する記述として、最も不適切なものはどれか。

    1. 1.練混ぜの進行に伴い空気量は増加するが、過度の練混ぜ(過練り)では空気量が減少することがある
    2. 2.混和剤は所定の効果が均一に得られるよう、希釈や投入時期に配慮することがある
    3. 3.骨材の表面水量を測定し、その分だけ練混ぜ水を減じて単位水量を一定に保つ
    4. 4.材料の投入順序や練混ぜ方法は、練上りの均一性や空気量に影響しない
    正解と解説

    正解:4

    強制練りミキサでは、材料の投入順序や練混ぜ方法が練上りの均一性や空気量に影響するため、無関係ではない。一般に空気量は練混ぜの進行とともに増加し過練りで減少に転じる、混和剤は希釈・分割投入することがある、骨材の表面水量を考慮して水量を調整するなど、製造管理上の配慮が必要である。

  19. 19JIS A 5308におけるレディーミクストコンクリートの種類とその標準の組合せに関する記述として、最も不適切なものはどれか。

    1. 1.JIS A 5308のコンクリートの種類には、普通・軽量・舗装・高強度がある
    2. 2.普通コンクリートの呼び強度は、圧縮強度に基づいて指定する
    3. 3.舗装コンクリートは、曲げ強度に基づいて呼び強度を指定するのが標準である
    4. 4.舗装コンクリートの呼び強度は、圧縮強度のみで指定するのが標準である
    正解と解説

    正解:4

    JIS A 5308のコンクリートの種類には普通・軽量・舗装・高強度コンクリートがあり、舗装コンクリートは曲げ強度で呼び強度を指定するのが標準である。普通コンクリートの呼び強度は圧縮強度で表す。舗装コンクリートの呼び強度を圧縮強度のみで指定するとする記述が不適切である。

  20. 20レディーミクストコンクリート工場の選定や配合報告に関する記述として、最も適切なものはどれか。

    1. 1.工場の選定では運搬距離を考慮せず、最も遠い工場を優先するのがよい
    2. 2.工場の選定では運搬時間の制限を満たせる立地やJISマーク認証、品質管理体制を確認する
    3. 3.配合の内容は企業秘密であり、購入者に配合報告書として示されることはない
    4. 4.JISマーク表示認証の有無は、工場選定の判断材料とはならない
    正解と解説

    正解:2

    工場の選定では、運搬時間を満たせる立地(運搬時間1.5時間以内を確保できる距離)や、JISマーク表示認証の有無、製造設備・品質管理体制を確認する。配合(計画)は配合報告書として購入者に提示され、単位水量や水セメント比などを確認できる。運搬時間を無視して最も遠い工場を選ぶのは不適切である。

※掲載しているのは、公式資料をもとに当サイトが独自作成した模擬問題です(実際の試験問題の転載ではありません)。採点・間違えた問題の自動記録・復習スケジュールまで使うには、下のボタンから演習モードでどうぞ。

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