コンクリート診断士とは?試験概要・合格率・勉強法ガイド

最終更新:2026年9月2日

コンクリート診断士は、公益社団法人 日本コンクリート工学会(JCI)が認定する資格で、コンクリート構造物の劣化や変状を調査・診断し、適切な対策を提案できる技術者を認定するものです。橋梁・トンネル等の点検・診断業務で活躍が期待される難関資格です。

試験概要

認定団体公益社団法人 日本コンクリート工学会(JCI)
試験形式筆記(四肢択一式+記述式/各問題で基準点超えが必要)
試験時間3時間
受験資格所定の資格保有または学歴+実務経験+診断士講習(eラーニング)の受講
受験料(2026年度)会員15,400円/非会員16,170円(税込)+講習料22,000円(税込)
試験日程(2026年度)講習:春/受験申込:春/試験:7月(年1回)
資格の有効期間登録から4年(4年ごとの更新研修が必要)

※各問題数・配点は非公表です。日程・受験料・要件は年度により変わります。受験前に必ずJCI公式サイトで最新情報をご確認ください。

合格率・難易度(直近の実績)

年度受験者数合格者数合格率
2025年度3,030人537人17.7%
2024年度3,217人536人16.7%
2023年度3,412人535人15.7%
2022年度3,474人557人16.0%
2021年度3,611人576人16.0%
2020年度2,973人484人16.3%
2019年度4,243人663人15.6%

※出典:JCI「コンクリート診断士試験 試験結果の概況」(各年度の全国計・2026年7月27日確認)。直近7年(2019〜2025年度)はいずれも15.6〜17.7%です。択一・記述の両方で基準点を超える必要があり、コンクリート系資格の中でも難関に位置づけられます。

出題分野(6分野)

合格のための勉強法

  1. 劣化機構を体系的に理解する:中性化・塩害・凍害・ASR・化学的侵食など、各劣化のメカニズムと特徴的なひび割れを区別できるようにします。
  2. 調査〜診断〜対策を一連で押さえる:調査手法(非破壊・微破壊)、劣化予測(√t則・拡散)、補修・補強工法を結び付けて学びます。
  3. 択一で土台を固める:本サイトの模擬問題で頻出論点を確実にし、記述対策の基礎知識を整えます。

過去問はどこで手に入るか

押さえておきたいのは、JCIは試験問題そのものを公開していないという点です。JCIの受験案内ページには「試験終了の約2か月後に、このページに合格者の受験番号および択一式問題正解肢を掲載します。掲載期間は約1ヶ月となります。」とあります。掲載されるのは正解肢(正解の番号)だけで、問題文は載らず、記述式の課題も公開されません。過去年度のアーカイブも残らないため、JCIの公式サイトで過去問を集めることはできません。

当サイトの模擬問題137問は無料で全問使えるので、択一の現在地を測るだけならこれで足ります。そのうえで実物の過去問と記述式の解答例に当たりたい場合は、市販の問題集を買うほかありません。

試験当日の持ち物と注意事項

コンクリート診断士は受験票が郵送されません。マイページからダウンロードして紙に印刷したものを持参する必要があり、スマートフォンの画面表示では受験できません。机の上に置けるものも「記載がない物は使用不可」と決められています。当日その場ではどうにもならない決まりが多いので、先に確認しておきましょう。

以下は2026年度(試験日:2026年7月26日)の手引きの記載です。2027年度に受験する方は、必ず2027年度の手引きが公表されてから最新の内容を確認してください。なお診断士は四肢択一式に加えて記述式が出題されますが、机上に置ける筆記用具は黒鉛筆・シャープペンシル(HB・B)とプラスチック消しゴムだけで、記述式もこれで書きます。

試験時間中に机上に置けるもの(記載がない物は使用不可)

  • 受験票(紙に印刷したもの):試験日の3週間前からマイページに表示されます。印刷はモノクロ・カラーどちらでも構いません。スマートフォン等の画面表示は受験票と認められず、受験できません。試験中は必ず机上に置き、受験票への書き込みはしないでください。
  • 筆記用具(貸与は一切ありません):黒鉛筆(HB・B)、シャープペンシル(HB・B)、プラスチック消しゴム。ボールペンやマジックは使用不可です。
  • 腕時計(腕につけたままでも可)および電卓:いずれも下の条件を満たすものに限られます。
  • その他:マスク、目薬、眼鏡、ペットボトル、ティッシュペーパー。眼鏡ケースはカバンに収納し、ペットボトルのラベルシールははがし、ティッシュペーパーは袋または箱から中身だけを取り出してください。

電卓は「6つの条件をすべて満たすもの」だけ(関数電卓は不可)

  1. 通信機器類でないこと(携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、スマートウォッチおよびスマートグラスなどのウェアラブル端末を、腕時計および電卓として使用することはできません)
  2. 四則演算程度の簡単な計算機能のみを有すること(関数電卓は使用できません)
  3. 計算式や文字の記憶や、表示の機能が無いこと(プログラム機能付きの電卓、ポケットコンピュータ、電子手帳は使用できません)
  4. 辞書機能が無いこと(電子辞書は使用できません)
  5. 電子音やプリンター音などの作動音を発しないこと(メロディー機能や印刷機能を持つ電卓は使用できません)
  6. 電池内蔵型(太陽電池式も含む)であること

※手引きには「使用できない電卓(関数電卓)」「使用できる電卓(四則演算程度の計算機能を有する電卓)」の図も掲載されています。手持ちの電卓が6条件を満たすかは試験前にご自身で確認してください。判断に迷う場合は、マイページに表示される受験票の注意事項とJCI公式の受験案内で確認するのが確実です。

時刻のルール——着席・遅刻・退室

  • 着席時刻は13:10(この時刻から試験の説明が始まります)。試験時間は13:30〜16:30(180分)です。
  • 試験開始20分前までに着席してください。試験室の入室時刻は会場ごとに指定されており、指定された時刻より早く来場しても入室できません(会場案内図で確認を)。
  • 公共交通機関の運行停止・遅延であっても、試験開始後30分を過ぎると入室できず受験できません。この場合の再受験は実施されません。
  • 退室できるのは14:30〜16:15の間だけです(試験開始後1時間までと試験終了前15分間は退室できません)。一度退室すると再入室はできません。
  • 試験を欠席した場合・中途退室した場合でも、試験問題の発送はありません。

会場・電子機器・本人確認・服装

  • 会場へは公共交通機関で。車・バイク・自転車での来場および送迎は禁止で、周辺の商業施設や路上への駐車も禁止です。管理者や地域住民から連絡があった場合は試験時間中でも車の移動が必要になり、その場合は失格となります。
  • 携帯電話・スマートフォン・スマートウォッチ・スマートグラスなどは、使用も机上に置くことも禁止です。時計の代わりに使うこともできません。電源を切ってカバンの中にしまってください。
  • 耳栓は使用できません(監督員からの注意事項が聞こえなくなるため)。イヤホンを装着していた場合は不正行為とみなされます。
  • 写真照合による本人確認はマスクを外した状態で行われます。帽子類(フードを含む)の着用は認められません。
  • 試験室内は座席位置ごとに温熱環境が異なるため、体感温度を自分で調整できる服装で行ってください。
  • 試験会場・試験室内は撮影禁止、試験問題の無断転載・複製・譲渡も禁止です。会場への直接の問い合わせや、下見のための建物への立ち入りも行わないでください。

※このセクションはすべてJCI「2026年度コンクリート診断士試験 受験申込みの手引き」(p.15・p.18〜p.21)の記載にもとづいています(2026年9月2日確認)。当日のルールは年度によって変わる可能性があります。受験する年度の手引きと、マイページに表示される受験票・会場案内図で必ず最終確認してください。

よくある質問

コンクリート診断士の試験はどんな形式ですか?

公益社団法人 日本コンクリート工学会(JCI)が認定する筆記試験で、四肢択一式問題と記述式問題で構成されます。それぞれで基準点を超えることが合格の要件です(各問題数・配点はJCIから公表されていません)。試験時間は3時間です。

コンクリート診断士の合格率・難易度はどのくらいですか?

JCIの公表値(全国計)では、2025年度が受験3,030人・合格537人(17.7%)、2024年度が受験3,217人・合格536人(16.7%)でした。直近7年(2019〜2025年度)はいずれも15.6〜17.7%に収まっています。受験には実務経験と診断士講習(eラーニング)の受講が必要で、択一・記述の両方で得点する必要があります。2026年度以降の数値はJCI公式の「試験結果の概況」でご確認ください。

受験資格はありますか?

所定の資格保有(区分A)または学歴+実務経験(区分B:大学卒で4年以上など)のいずれかに該当し、かつ当年度または前年度の診断士講習(eラーニング・約9時間)を受講していることが必要です。最新の要件は必ずJCI公式でご確認ください。

試験当日の持ち物と、電卓の条件を教えてください。

2026年度の手引きによると、試験時間中に机上に置けるのは、①紙に印刷した受験票(スマートフォンの画面表示では受験できません)、②筆記用具(黒鉛筆・シャープペンシルのHBまたはB、プラスチック消しゴム。ボールペン・マジックは不可。記述式もこの筆記用具で書きます)、③条件を満たす腕時計と電卓、④マスク・目薬・眼鏡・ペットボトル・ティッシュペーパーだけで、「記載がない物は使用不可」と明記されています。電卓は、通信機器類でない/四則演算程度の計算機能のみ(関数電卓は不可)/計算式や文字の記憶・表示機能が無い/辞書機能が無い/作動音を発しない/電池内蔵型(太陽電池式を含む)、の6条件をすべて満たすものに限られます。当日のルールは年度により変わる可能性があるため、受験する年度の手引きと受験票で必ず確認してください。

過去問はありますか?

JCIは試験問題そのものを公開していません(公式サイトに出るのは択一式問題の正解肢だけで、掲載期間も約1か月です)。当サイトも本物の過去問は掲載していません。掲載しているのは、コンクリート工学・診断技術の標準知識をもとに独自作成した、本番と同じ四肢択一形式の模擬問題(全6分野137問)+解説で、無料で全問使えます。

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