コンクリート主任技士「施工計画・施工管理」対策

運搬・打込み・締固め・打継ぎ・養生、型枠支保工、寒中・暑中コンクリート、マスコンクリートの温度管理、コールドジョイント対策など、施工管理の高度な知識を扱う分野です。

収録問題数:20問(解説つき)/最終更新:2026年8月

施工計画・施工管理」で実際に問われること

収録している20問すべてを、本番と同じ四肢択一の形で掲載しています。各問の「正解と解説」を開くと、正解と、解答の根拠になる要点が読めます。

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  1. 1コンクリートの運搬時間に関する記述として、JASS5および土木学会示方書の観点から最も不適切なものはどれか。

    1. 1.JASS5では、練混ぜから打込み終了までの時間限度を外気温25℃以下で120分、25℃を超える場合で90分と定めている
    2. 2.土木学会示方書では、外気温25℃以下で2時間、25℃を超える場合で1.5時間を標準としている
    3. 3.運搬時間が長くなるとスランプ低下や空気量の減少が生じやすい
    4. 4.高温時にはコンクリート温度の上昇を抑えるため、運搬時間を延長して凝結を遅らせる管理が有効である
    正解と解説

    正解:4

    高温時は凝結が促進されるため、運搬時間を延長することはコールドジョイントや品質低下を招き不適切である。JASS5・示方書とも高温時は時間限度を短縮する。運搬時間の管理値(120分/90分、2時間/1.5時間)は正しい。

  2. 2コンクリートの打込みに関する記述として、最も適切なものはどれか。

    1. 1.打込みの1層の高さは、内部振動機の長さや締固め能力を考慮し40〜50cm以下を標準とする
    2. 2.シュートを用いる場合は、材料分離を防ぐため斜めシュートを優先して用いる
    3. 3.打込み速度は速いほどコールドジョイントが生じにくく、品質上有利である
    4. 4.コンクリートを打込む際は、横移動を積極的に行って型枠内に充填するのが望ましい
    正解と解説

    正解:1

    1層の高さは内部振動機の有効長を考慮し40〜50cm以下が標準である。斜めシュートは材料分離を生じやすく縦シュートが原則。横移動は材料分離の原因となり避ける。打込み速度は速すぎると締固め不良を招く。

  3. 3棒状(内部)振動機による締固めに関する記述として、最も不適切なものはどれか。

    1. 1.振動機は鉛直に挿入し、下層に10cm程度挿入して上下層を一体化させる
    2. 2.コンクリートを横移動させる目的で振動機を用いると充填効率が向上する
    3. 3.1箇所あたりの振動時間は5〜15秒程度を標準とする
    4. 4.挿入間隔は一般に50cm以下とする
    正解と解説

    正解:2

    内部振動機でコンクリートを横移動させると材料分離を起こすため厳禁である。鉛直挿入・下層10cm挿入・間隔50cm以下・1箇所5〜15秒はいずれも標準的な締固め管理として正しい。

  4. 4打継ぎ目の施工に関する記述として、最も適切なものはどれか。

    1. 1.打継ぎ面はできるだけ平滑に仕上げ、粗にしないほうが付着が向上する
    2. 2.鉛直打継ぎ目は、せん断力の大きい位置に設けるのが構造的に有利である
    3. 3.水平打継ぎ目では、旧コンクリート表面のレイタンスや脆弱層を除去し、十分吸水させた後に打ち継ぐ
    4. 4.打継ぎ面の処理は表面が完全に硬化した材齢28日以降に行うのが望ましい
    正解と解説

    正解:3

    水平打継ぎではレイタンス・脆弱部を除去し吸水させてから打ち継ぐのが原則。打継ぎ目はせん断力の小さい位置に設け、面は粗にして付着を高める。処理は硬化前後の適切な時期に行い、28日まで放置しない。

  5. 5鉛直打継ぎ目の処理に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

    1. 1.打込み前に旧コンクリート面をワイヤブラシ等で目荒らしし、十分湿潤させる
    2. 2.新コンクリート打込み前に、打継ぎ面にセメントペーストやモルタルを塗布して付着を高めることがある
    3. 3.打継ぎ面の旧コンクリートは表面水を取り除いた湿潤状態とする
    4. 4.打継ぎ目は部材の圧縮力およびせん断力が大きい位置を選んで設ける
    正解と解説

    正解:4

    打継ぎ目はせん断力の小さい位置に設けるのが原則であり、せん断力の大きい位置に設けるのは不適切。目荒らし・湿潤・モルタル塗布・表面水除去はいずれも適切な処理である。

  6. 6コンクリートの養生に関する記述として、最も適切なものはどれか。

    1. 1.普通ポルトランドセメントを用いた場合、日平均気温15℃以上での湿潤養生期間の標準は5日である
    2. 2.湿潤養生期間は使用セメントの種類に関わらず一律3日とすればよい
    3. 3.混合セメントB種は早強性が高いため、普通ポルトランドセメントより養生期間を短くできる
    4. 4.膜養生剤は打込み直後のブリーディング水が残る湿潤面に散布するのが最も効果的である
    正解と解説

    正解:1

    普通ポルトランドで15℃以上の湿潤養生標準は5日(10℃以上7日、5℃以上9日)。混合セメントB種は水和が遅く養生期間を長くとる必要がある。膜養生剤はブリーディング水が消失した時点で散布する。

  7. 7型枠および支保工の設計・施工に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

    1. 1.型枠に作用する側圧は、打込み速度が速いほど、コンクリート温度が低いほど大きくなる
    2. 2.せき板を取り外してよい時期は、コンクリートの圧縮強度ではなく材齢のみで一律に判断する
    3. 3.支保工の取外しは、構造物が自重および施工荷重を支えられる強度に達してから行う
    4. 4.側圧は打込み高さおよび単位容積質量の影響を受ける
    正解と解説

    正解:2

    せき板・支保工の取外し時期は所要の圧縮強度に達したことを確認して判断するのが原則であり、材齢のみで一律に決めるのは不適切。側圧は打込み速度・温度・打込み高さ・単位容積質量に依存する点は正しい。

  8. 8型枠に作用する側圧に関する記述として、最も適切なものはどれか。

    1. 1.コンクリート温度が高いほど凝結が遅れ、側圧は大きくなる
    2. 2.スランプが小さいほど側圧は大きくなる
    3. 3.打込み速度が速いほど、液体圧として作用する高さが増し側圧は大きくなる
    4. 4.高性能AE減水剤による高流動コンクリートは、一般に側圧が普通コンクリートより小さい
    正解と解説

    正解:3

    打込み速度が速いと未凝結部分が増え液体圧として作用する高さが増すため側圧は大きくなる。温度が高いと凝結が早く側圧は小さくなる。スランプ(流動性)が大きいほど側圧は大きく、高流動コンクリートは側圧が大きい。

  9. 9寒中コンクリートに関する記述として、最も不適切なものはどれか。

    1. 1.日平均気温が4℃以下になると予想される場合に寒中コンクリートとして施工する
    2. 2.初期凍害を防ぐため、養生中のコンクリート温度を所要の強度が得られるまで原則5℃以上に保つ
    3. 3.材料の加熱は原則として水および骨材を対象とし、所要の打込み温度を確保する
    4. 4.練上がり温度を高くするため、セメントを直接加熱して使用する
    正解と解説

    正解:4

    セメントの直接加熱は急結(偽凝結)を生じるため厳禁であり、加熱は水・骨材を対象とする。日平均気温4℃以下で寒中コンクリート、養生温度5℃以上保持、材料加熱の対象はいずれも正しい。

  10. 10寒中コンクリートの初期凍害および養生に関する記述として、最も適切なものはどれか。

    1. 1.コンクリートが凍結する前に得るべき圧縮強度の目安は、一般に5.0N/mm²程度である
    2. 2.練上がり温度は40℃を超えても問題なく、高いほど凍害防止に有効である
    3. 3.AE剤の使用は寒中コンクリートでは凍結を促進するため避ける
    4. 4.給熱養生では乾燥による品質低下が起こらないため、湿潤管理は不要である
    正解と解説

    正解:1

    初期凍害を防ぐため凍結前に概ね5N/mm²程度の圧縮強度を確保する必要がある。練上がり温度は高すぎると品質低下を招くため上限管理が必要。AE剤は耐凍害性に有効で使用が推奨される。給熱養生は乾燥しやすく湿潤管理が必要である。

  11. 11暑中コンクリートに関する記述として、最も不適切なものはどれか。

    1. 1.日平均気温が25℃を超えることが予想される場合に暑中コンクリートとして施工する
    2. 2.凝結を遅らせる目的で、運搬中に加水してスランプを回復させるのが標準的な対策である
    3. 3.スランプの低下や水分の急激な蒸発によるコールドジョイント・プラスチック収縮ひび割れに注意する
    4. 4.打込み時のコンクリート温度は原則35℃以下とする
    正解と解説

    正解:2

    現場での加水は水セメント比を増大させ強度・耐久性を著しく低下させるため厳禁である。25℃超で暑中コンクリート、打込み温度35℃以下、コールドジョイント・プラスチック収縮ひび割れへの注意はいずれも正しい。

  12. 12暑中コンクリートの対策に関する記述として、最も適切なものはどれか。

    1. 1.高温時は型枠や鉄筋への散水を避け、乾燥状態のまま打ち込む
    2. 2.練上がり温度を下げるため、骨材やセメントを加熱して用いる
    3. 3.遅延形の混和剤を用いて凝結を遅らせ、コールドジョイントの発生を抑制する
    4. 4.打込み後の湿潤養生は不要であり、表面が乾けば養生完了とみなす
    正解と解説

    正解:3

    暑中では遅延形混和剤で凝結を遅らせコールドジョイントを防ぐのが有効。練上がり温度を下げるには冷水・氷の使用や材料の温度を下げる。打込み前の型枠・鉄筋の散水(湿潤)や打込み後の早期かつ十分な湿潤養生が必要である。

  13. 13マスコンクリートの温度ひび割れに関する記述として、最も不適切なものはどれか。

    1. 1.内部拘束によるひび割れは、部材中心部と表面の温度差により表面に引張応力が生じて発生する
    2. 2.外部拘束によるひび割れは、岩盤や既設コンクリートに拘束された部材が温度降下時に収縮を妨げられて発生する
    3. 3.セメントの水和熱による温度上昇を抑えることがひび割れ抑制に有効である
    4. 4.温度ひび割れ指数が大きいほどひび割れが発生しやすい
    正解と解説

    正解:4

    温度ひび割れ指数は引張強度を温度応力で除した値で、値が大きいほどひび割れが発生しにくい(小さいほど発生しやすい)。内部拘束・外部拘束のメカニズムおよび水和熱抑制の有効性に関する記述は正しい。

  14. 14マスコンクリートの温度上昇抑制対策として、最も不適切なものはどれか。

    1. 1.単位セメント量を増やして強度発現を早め、温度応力に抵抗させる
    2. 2.プレクーリングにより材料温度を下げて打込み温度を低減する
    3. 3.パイプクーリングにより硬化中の内部温度上昇を抑制する
    4. 4.低熱ポルトランドセメントや中庸熱ポルトランドセメントを使用する
    正解と解説

    正解:1

    単位セメント量の増加は水和発熱量を増大させ温度上昇を助長するため逆効果で不適切。低熱・中庸熱セメント、プレクーリング、パイプクーリングはいずれも温度上昇抑制の代表的対策である。

  15. 15コールドジョイントの発生機構および対策に関する記述として、最も適切なものはどれか。

    1. 1.コールドジョイントは構造上問題とならず、止水性や耐久性にも影響しない
    2. 2.コールドジョイントは、先に打ち込んだ層が凝結を始めた後に次層を打ち込み、一体化しない場合に生じる不連続面である
    3. 3.高温時には許容打重ね時間間隔を長く設定してよい
    4. 4.上下層の打重ね時間間隔は、外気温に関わらず一定とするのが標準である
    正解と解説

    正解:2

    コールドジョイントは下層の凝結後に上層を打ち込み一体化しないことで生じる不連続面で、止水性・耐久性・強度に悪影響を及ぼす。許容打重ね時間間隔は高温時ほど短く(25℃超で2時間、25℃以下で2.5時間が目安)設定する。

  16. 16コンクリートの打重ね時間間隔の管理に関する記述として、最も適切なものはどれか。

    1. 1.遅延形混和剤を用いると許容打重ね時間間隔は短くなる
    2. 2.打重ね時間間隔は、下層に振動機を挿入できないほど凝結した後でも品質に影響しない
    3. 3.土木学会示方書では、許容打重ね時間間隔の標準を外気温25℃以下で2.5時間、25℃を超える場合で2.0時間としている
    4. 4.打重ねの際は上層のみを締め固め、下層には振動を伝えないようにする
    正解と解説

    正解:3

    許容打重ね時間間隔の標準は25℃以下で2.5時間、25℃超で2.0時間。上層打込み時は下層に振動機を10cm程度挿入し一体化させる必要がある。遅延形混和剤は凝結を遅らせ許容時間を長くできる。

  17. 17暑中コンクリートにおけるプラスチック収縮ひび割れに関する記述として、最も不適切なものはどれか。

    1. 1.コンクリート表面からの水分蒸発速度がブリーディング速度を上回ると発生しやすい
    2. 2.高温・低湿度・強風の条件下で発生しやすい
    3. 3.発生を防ぐには、打込み後速やかに表面の急激な乾燥を防ぐ養生が有効である
    4. 4.プラスチック収縮ひび割れは硬化後の乾燥収縮が原因であり、打込み当日には発生しない
    正解と解説

    正解:4

    プラスチック収縮ひび割れは凝結前の塑性状態で表面水分の急激な蒸発により打込み当日(数時間以内)に発生する。蒸発速度がブリーディング速度を上回る条件、高温・低湿・強風で発生しやすく、早期の乾燥防止養生が有効である。

  18. 18寒中コンクリートの養生管理に用いる積算温度(マチュリティ、M=Σ(θ+10)・Δt〔θ:日平均養生温度℃、Δt:日数〕)に関する記述として、最も適切なものはどれか。

    1. 1.積算温度は材齢のみで決まり、養生温度の高低には影響されない
    2. 2.日平均養生温度10℃で7日間養生した場合の積算温度は70℃・日である
    3. 3.日平均養生温度10℃で7日間養生した場合の積算温度は140℃・日であり、養生温度が高いほど強度発現は進む
    4. 4.積算温度が小さいほど同一材齢での強度発現は進む
    正解と解説

    正解:3

    積算温度M=Σ(θ+10)・Δtで、温度と材齢の累積から強度発現を推定する考え方である。θ=10℃、Δt=7日ではM=(10+10)×7=140℃・日となる。同じ材齢でも養生温度が高いほどMは大きく強度発現が進むため、寒中では給熱・保温で所要のMを確保する。

  19. 19コンクリートポンプによる圧送に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

    1. 1.閉塞防止のため、輸送管の径は粗骨材の最大寸法に対してできるだけ小さくする
    2. 2.圧送に伴い空気量やスランプはやや低下する傾向があるため、吐出側での品質を確認する
    3. 3.水平換算距離が長く、ベント(曲がり)が多いほど圧送負荷(管内圧力損失)は大きくなる
    4. 4.圧送開始前に先送りモルタルを圧送し、輸送管内壁を潤滑させて閉塞を防ぐ
    正解と解説

    正解:1

    輸送管径に対して粗骨材最大寸法が大きすぎると閉塞(管詰まり)を生じやすく、所要の圧送性を確保するには輸送管径を粗骨材最大寸法に対し十分大きくとる必要がある。圧送による空気量低下・スランプ低下、配管長・ベント数増による圧送負荷増、先送りモルタルによる管内潤滑はいずれも正しい。

  20. 20流動化コンクリートに関する記述として、最も適切なものはどれか。

    1. 1.流動化剤の添加により単位水量を増やしてスランプを大きくしたものである
    2. 2.ベースコンクリートに流動化剤を添加・撹拌し、単位水量を増やさずにスランプを増大させたものである
    3. 3.流動化後はスランプの経時変化が小さいため、添加後の打込み時間に制約はない
    4. 4.流動化により水セメント比が増大するため、強度・耐久性は必ず低下する
    正解と解説

    正解:2

    流動化コンクリートはあらかじめ練り混ぜたベースコンクリートに流動化剤を添加し、撹拌してスランプを増大させたもの。単位水量・単位セメント量を増やさずに流動性を高められる点が特徴である。流動化後は経時でスランプが急速に低下(スランプロス)するため、添加後は速やかに打ち込む。

※掲載しているのは、公式資料をもとに当サイトが独自作成した模擬問題です(実際の試験問題の転載ではありません)。採点・間違えた問題の自動記録・復習スケジュールまで使うには、下のボタンから演習モードでどうぞ。

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